top of page

特別実戯試験

 

 

「では、これにて試験は終了だ」
高らかな声とともに、試験が終わった。先ほどこの国のトップに向かって、自ら錬成した槍を突きだした勇ましい少女は、目の前の試験監督達に口角を釣り上げてみせた。大総統に槍を真っ二つに切られたというのに大した精神力だ。よく言えば勇敢。悪くいえば無謀。ちなみにどちらも軍内部では重宝され難い人材だ。特に前者は特に上から目を付けられる可能性が高い。たった今、大した実力もないくせに将軍の椅子にどっかりと腰を下ろしている老体共に目を付けられたであろう少女は、残った槍の柄を地面にからからと落とした。

「けっこう呆気ないね、これで終わりなんだ」

余裕さを見せつけようとする勝ち気な少女に、大人たちは笑った。これから起こる狂乱を全く予想できていないことは幸いだろうか。いつまでその強靭な精神力が持つのかと、舌舐めずりをしている薄汚い将校共からしてみればその勇猛さは興奮材料でしかない。強い女を屈服させることは、男という性をもつ輩にとっては何よりの悦びとなる。

性根の腐ったやつらであればなおさら。

「終わりだ。普通の実技試験はな」

当たりから聞こえるせせら笑いとも呼べる嫌な笑い。そこでやっと少女も、試験会場というこの場に似つかわしくない不穏な空気に気がついた。

金色の綺麗な眉を釣り上げ、目の前にいる大人達を訝しげに睨み上げる。
「普通って?」
「そのままの意味だ。ではこれより、特別試験である実戯試験を初めよう」
進行人の掛け声と共に、会場の扉の外で待機していた下士官達がざっと少女の周りを取り囲む。大の大人に囲まれても、小柄な子供はまだ強気な態度を崩さない。それどころか、さらに鋭くなった視線で自分よりはるかに背の高い男たちを睨み付けた。
「なんだよわらわら集まって。特別試験なんて聞いてねえぞ」
今日は実技試験だけで終わりじゃなかったっけ?平静を装って問う声色も、緊張のためか幾分か強ばっている。無理もない。それでも感嘆に値するのは、これ以上もなく動揺しているくせにきつい視線で相手を見つめる瞳だ。大人たちの欲に濡れた視線に、まだ12の子供が耐えられるはずもないだろうに。やはり、焔のついた目というのは見間違いではなかったようだ。子どもの視線に気圧された周りの軍人達がその証拠だ。あの子供はきっと将来大物になる。その芽をこんなにも早い段階でぐちゃぐちゃに踏み潰すことに遺憾の念を覚えないわけではなかったが、これは軍という世界に入ると少女が決意した時から決まっていたことだ。こうなることを見越していながらも、私は少女をこの世界に引き入れたのだから。

「エドワード・エルリック」

進行人に改めて名を呼ばれた少女は、すっと身構えた。静かだが、鋭い視線。これから、周りを取り囲む軍人達と模擬戦闘でもすると思っているのかもしれない。子どもの実力は定かではないが、あれほどの錬金術の腕だ。師匠なる人物に手ほどきをしてもらったとも言っていたし、きっと体術もお手のものなのだろう。だが、今から行われる試験では彼女の戦闘能力の高さなど塵ほどにも意味がない。必要なのは、壊れない心。これだけだ。

「君は、軍の狗になる覚悟はできているか」

狗という言葉に、少女の動きがぴくりと止まった。

「なんだって?」
コツコツと、進行人の男が足を進め、少女を取り囲んでいた軍人達を引かせる。

「軍の狗になる覚悟はできているか。是か否か、二択で答えるんだ」

冷たく少女を見下ろした進行人に、エドワードは吐き捨てた。

「覚悟は、ある」

「その言葉に、偽りはないか」

迷いなく是と答えた少女だ。本来ならば聞くまでもない質問だろう。それでも最終的な確認を問うには意味があった。これから行われる試験をつつがなく開始させるためだ。進行人の側に控えていた書記官が、エドワードの言動をさらさらと紙にまとめている。あの紙一枚に、これから起こる全ての事が記され、軍の上層部はては大総統にまで流れていくことになる。なんとも趣味が悪いことこの上ない。

「ああ、ない。オレは軍に忠誠を誓う。なんなら尻尾でも振ろうか?」

聞き覚えのある言葉と共にエドワードが笑った。確か、私に会いにきた時も、同じような台詞を声高々に言い放っていた。心にもない言葉を口にする覚悟。その決意を組んでセントラルまで連れてきたのだから。

「では、特別試験を……実戯試験を受けるか?」
エドワードの目の前で、進行人が足を止めた。

畳かけるような問いに時間も置かず、少女は「ああ」とはっきりと頷いてみせた。

この少女の、ここが気に入ったのだ。ざわついた空気をものともせず、己の中にある心を信じ突き進む姿勢。警戒の色に目を光らせながら周りを見回す少女が、2階の傍聴席にいる私を捕えた。私も目を逸らさずにじっと少女を見つめる。この力強い金色の瞳は全て終わった後にはどうなっているのか。壊れるのか、壊れないのか。私にはそれを見届ける義務がある。

「特別試験だってなんだって、受けてやるさ」

すっと私から視線を外した少女は、力強く宣言した。

「……いい、心がけだ」

進行人の男は小さく頷くと、一瞬だけ瞑想した。そして、高々と手を掲げる。

「エドワード・エルリックは実戯試験を受ける事を了承した。承認はここにいる全員である」

エドワードを取り囲んでいた数人の軍人達が、じり、と少女に詰め寄る。

「では―――はじめ」

進行人の声を合図に、軍人達が一斉に少女に群がった。一糸乱れぬ彼等の行動に驚いたのはこの空間にいるエドワードただ一人だけだ。
「は!?」
混乱したエドワードはこれが試験だと勘違いしたのか、自分の体に絡みつく腕から逃れようと錬成体勢を取った。しかし「錬成行為は認められていない」という進行人の冷静な一言によって、困惑に顔を歪ませたまま動きを止める。その間、あっと言うに男たちに腕を拘束され、勢いよく地面に引き倒された少女を男たちは無言のまま押さえつける。そして、もがくエドワードの服に手をかけようとした。
「……っ」

さすがのエドワードもこれには抵抗した。傍にいた軍人の手を捻りあげ、そこから抜け出そうともがく。
「試験を受けるのだろう、無駄な抵抗はするな」

しかし、多勢に無勢だ。両腕と両脚を抑えられてしまえば12歳の小柄な少女が屈強な職業軍人に敵うわけがない。
「なん、なんだよ!何すん―――ぅ゛!」

腕を後ろ手に押さえつけられ、髪ごとぐいと後ろに引っ張られ少女の喉が仰け反った。

「っけほ……な、なんなんだよ、これが試験だっていうのかよッ」
「そうだ」
「公衆の面前で身体検査でもするつもりか?!」

そんなんとっくに終わってる!と吠えはじめたエドワードに、少女を抑えている下士官達が失笑した。それはあながち間違ってもいないが、正解でもない。大勢の男と、子どもとはいえ一人の女が集まれば考え得る可能性は一つだろうに。そんな事をされるなんて微塵も思っていないあたり、エドワードは本当に幼かった。

時計を見る。もうすぐで時刻は午前11時を回る。そろそろ時間か。見れば、進行人の青年がちらりとこちらに視線を移していた。エドワードの推薦人である私に、本当にいいのかと問う視線。歳若い軍人である彼はまだ渋っているようだ。そんな彼にむかって軽く手を上げてやる。暫くじっとこちらを見つめていた進行人は小さく肩を降ろした後、手にもっていた書状をぱらりと広げた。抑え込まれたままぎりぎりと辺りを睨みつける少女を、絶望の底に叩き落とすために。

「エドワード・エルリック」

「あんだよ」

「今から特別実戯試験の受験者である君には、ここにいる試験監督官、進行人、書記官、傍聴人、その他の下士官、つまり此処にいる全員の軍人と性交渉をしてもらう」

―――静かな最終通告に、ぴしりと、少女は目を大きく開いたまま、固まった。

「……は?」
「試験時間は、全員が受験者の膣内等へ射精し終わるまでの無制限。規則としては、身体内への直接射精は一人最高3回まで。膣内以外にも口腔、肛門の使用も認められる。上限を超え性器を挿入したものは厳重注意の上強制退場となる。また、必要以上の暴力行為も禁止とする。異物・玩具等の挿入は原則として認められるが、それはこちらの審査を通したものに限られる。それらはこちらに用意してあるが、使用を申請した者のみが使用可能とする」

「な、に……」

「査定方法は、性交渉を受けている間、従順に行為を受け入れていたか等が検討されることになる。査定に関しては上位軍人である試験監督管の裁量もあるが、最高決定権は大総統閣下より任命を受けた進行人にある。試験途中で、受験者が試験監督官、進行人、書記官、傍聴人、その他の下士官らの挿入やその他類似する性的行為等に錬金術や体術を使い対峙する等の激しい抵抗や拒否を示した場合、軍への忠誠心がないものとみなし途中で試験を不合格とする。なおその場合であっても、試験の中断は認められない。途中、受験者が応急処置を必要とするほどの身体的な負傷を負った場合試験は一時中断、処置が終わり、軍医の承諾を経次第再開とする。またそれが命に係わると判断されるような負傷であれば試験は中断され、後日再試験を行う事とする。なんらかの自然災害・テロ行為等によりこの試験が中断されることであっても、同様である」

進行人が書記官から受け取った紙を、淡々と読み上げる。そこには何の感情もこめられてはいない。こめないように努力しているのかもしれない。よくできた進行人だ。だからこそ選ばれたのだろう。階級は少尉。きっと彼なら、公平に物事を判断してくれるだろう。少女が万が一、物理的にも精神的にも壊れそうになった場合にはストップをかけてくれるはずだ。しかし当のエドワードは、そんな進行人の配慮を慮ることもできず、恐ろしい化け物でも見ているかのような視線を彼に向けている。

「な、何、それ……」

「また、受験者が自ら棄権を申し出れば試験は中止となる。棄権の旨は進行人に言うこと。以上。何か質問があるものは」

しんと、水を張ったように静まり返った空間。

一人だけ荒い呼吸を繰り返している者がいるが、それは他でもないエドワード本人だ。

「では―――」

「ま、待ってくれ!」

理解できていないのか、したくないのか、抑えこまれながらエドワードが叫んだ。人はここまで蒼白になれるのかと思うぐらい青ざめた小さな顔が恐怖に歪んでいた。先程まで、鋭い視線で大人達を睨んでいた人物とは思えない。

「なに、なに言ってんだよアンタ……え?」

「書状の通りだ。何か異論でも?」

「う、嘘だ……こんな、こんなの、認められるわけねえだろ……」

「大総統閣下から許可は頂いた、正式な実戯試験方法だ」

「―――ふ、ふざけんな!!」

この国は軍事国家だ。大総統の一存で全てが決まる。基本的に司法は成り立ってはいるが、大総統の一言があれば司法など簡単に覆せる。命令があれば、人権など無いに等しい。アメストリスはそういう国だ。その国の狗である私も、その一人だ。ここにいる軍人全員も。

「こんなの……!こんなの間違ってるだろ!人間をなんだと思ってんだ!」

「本物の認可証ならここにある。大総統閣下の印も押されている。エドワード・エルリック。君は大総統閣下の命に逆らうと?」

この試験を受けない。棄権する。それは、すなわち国家資格授与への道が閉ざされるということ。今更少女が何を喚いても変わらない。これはもうすでに、会議を通した正式な決定事項だ。

「そん、な……!」

「つもりはなくとも、それは立派な反逆行為にあたる」

あくまで冷静に、正規の手順であることを証明され、顔を真っ赤にして怒り狂っていたエドワードははっと私のほうを見た。ここで私を見るということは、彼女にとって私は信頼に値する存在であるということなのだろう。だから、私はその様々な感情が満ちた顔を真っ向から受け止めてからあえて視線を外した。そして、席を立つ。

視界の隅で、エドワードの顔からふっと表情が消えるのを見た。

「……オレ、を」

弱弱しい声。きっと、今少女の頭の中には、様々なものが渦まいているのだろう。

「犯す、の?」

弟の体の事、自分の手足の事、犯してしまった罪の重さ。

「なんだよ、なんだよそれ……そんなの!」

そして、思い描いていた、国家資格を取った後の険しい道筋。

「そんな、そんな……」

それらは全て、血に濡れた修羅の道であったはずだ。

「なんで……」
「それは、君が子供だからだよ」
項垂れた子供に向かって声をかける。二階の立ち見席から推薦人として傍聴していた私が下に降りてきていたことにも気がつかなかったらしい。少女ははっと顔を上げた。動揺に染まった顔を見下ろす。

「大、佐」

「本来、国家錬金術師試験に年齢制限はないが、君が12歳という年齢である以上こういった例外処置も避けられない。子どもを軍の内部へ引き入れるにはその分こちらもリスクを背負う事になる。これは、君を我々の支配下におくに値するかどうかを判断するために必要なことなのだよ。全会一致で決まったことだ。受刑者を的にした錬金術の使用試験ではないだけましだとは思わないかい」
エドワードの顔色が変わった。受刑者を的にする。それはつまり、この少女が錬金術で人を殺せるかどうかを見定めるということだ。国家錬金術師は軍の招集とあらば戦場へ赴かなくてはならない。この子どもにそんな事ができるのかはっきりさせる必要があると、会議ではそのような案もでた。なにせ相手は士官学校にすら出ていない子供だ。いつ何時、軍への忠誠心を翻して反旗を上げるかわからない。ただでさえ少女は天才とうたわれるほどの逸材なのだ。そうならないためにも、精神的にも肉体的にも忠誠心を植え付け服従させる必要性がある。

「エドワード」

宥めるように、ゆるりと微笑んでやる。エドワードが、不安と恐怖に押し潰されそうになりながらも、救いを求めるように私を見た。真摯に相手を見つめる真っ直ぐな瞳。まだ数回しか会話をしていないというのに、どれだけこの少女にとって、自分は特別な位置にいる人間なのだろう。いや正確には、だったのだろう。

「もし試験を受けないのであれば言いなさい。今直ぐ君を抑えているものをどかせよう。試験放棄という事で処理する」

受刑者を使った殺人試験案に反対を示したのは、他でもない私だ。なぜならば、エドワードの性格上、少女にとって人を殺めるという行為は何よりも耐えがたい苦痛になると思ったから。そして、代わりに提示されたこの非人道的な試験案に賛成したのも私だ。なぜならば。

 

 

この試験で私が推薦した子供がここにいる老害共に気に入られれば、出世の道具に仕えると思ったからだ。

 

 

この試験案を提示したのは、ここにいる脂ぎった変態将校共だ。だからなおさら、これがうまくいけば私が上を目指していくための巨大な道となる可能性は高くなる。どの世界においても、「性」というのは権力さえも凌駕する。いい意味でも、悪い意味でも。

「しかし試験を受けるのであれば話は別だ。狗らしく腰をふりなさい」

すがるようにこちらを見ていた少女の瞳が、傷つけられたように見開かれた。

「最後の確認だよ、エドワード・エルリック。君は試験を、受けるかね?」

これでも、最大限譲歩はしている。これを選ぶのは少女自身であり私ではない。もし仮にエドワードが試験を受けることを拒んだ場合は、もちろん無理強いをするつもりはない。リゼンブールに戻り、自力で弟と自分の体を元に戻せるようせいぜい尽力すればいい。あくまで試験の諾否はエドワードの意思に任せ承諾するのであれば自分のコマとして使うつもりであるというだけだ。まあしかし、エドワードがこの試験を蹴らないであろうことは予想がついていた。エドワードは情に熱い。弟のため、自分の体を犠牲にすることさえも厭わないだろう。だからこそ、この試験案には否を唱えなかった。予想通り、暫く顔を伏せていた少女は長い長い時間をかけて、静かにこくりと頷いた。

よろしい、シナリオ通りの展開だと、内心で微笑む。

「心は決まったようだよ、邪魔をしてすまない」

進行人に軽く手を上げると、遂行人は頷いて答えた。そういえば、彼にはエドワードと同じくらいの歳の妹がいたはずだ。だからだろう。有無を言わさず男どもの餌食にさせないために、ここまで少女のために、気持ちを整理する時間を僅かでも与えてくれているのは。もっとも、今のエドワードにそんな進行人の慈悲を理解する余裕などないだろうが。

「始めよう。エドワード・エルリックの服を脱がせ」
言葉もなく、エドワードを取り押さえていた下士官が一斉に少女の服に手をかける。びくりと顔を上げた少女は唇を噛みしめながら、目を皿のように見開いて自分の服が脱がされてゆくのを見つめている。じっとチャックがおろされ、上着を脱がされる。そのまま黒のタンクトップすらもはぎ取られ、小さな乳房が露わになった時に少し抵抗らしい抵抗を見せたが、軽く押さえつけられればすぐに大人しくなった。

機械鎧の繋ぎ目から覗く盛り上がったケロイドに、悩ましげな溜息があちこちから漏れた。エドワードからしてみれば醜いただの傷なのだろうが、華奢な腕にいかつい機械が附随し、皮膚が赤く盛り上がる様は難とも言えない背徳感に満ちている。見事なものだ。もちろん気味悪げに顔をしかめる将校もいるが、大半は目を皿のように見開いて少女の素肌に身を乗り出していた。ゆっくりとベルトを抜き取られ、ついにズボンも降ろされた。現れる下着と、機械の左脚。カチンと床に放り投げられたベルトの軌跡を心細そうに見つめる少女の体は、完全に子供の体型だった。くびれもなければ、膨らみもない。それでも、軍人達の興奮を煽るのには十分な肢体だった。

下士官の一人が、少女の白い下着をひっぱった。それまで屈辱と羞恥に苛まれながらも気丈にも目を鋭く尖らせていた少女は、「ひっ」とか細い悲鳴を上げ、反射的にだろうか掴まれている手を振りほどき下腹部を隠そうとした。しかし、強い力で腕を捻り上げられると、ぶるぶると震え大人しくなった。

大人達に身体を抑え込まれ、身動きも出来ぬまま震える子供の下着が、ずるずると降ろされてゆく。公衆の面前で、露わになる幼い性器。エドワードが現実から目を背けるように顔を背けた。刎ねた三つ編みが少女の胸元を隠したが、下士官の一人が即座にそれを払った。完全に下着が降ろされた時、エドワードは真っ赤な顔で股を隠すように足をくねらせたが、それすらも阻まれ、床に尻をつかせられる。

そして、大人達の手によって、震える細い両脚がぐっと横に開かされた。

 

 

ほぅ、と熱い吐息を漏らしたのは誰だったのだろう。

 

 

ふくりとふくれた双丘は、淡い色香を放っていた。薄く生えた金色に、ぴっちりと閉じられた性器。淡いピンク色をしたそれは、誰の目からみても未発達なもので。

色めきだつ軍人達。エドワードはこれ以上ないほどに頬を赤くさせ目をぎゅっと閉じた。

「すげ…」と、エドワードの足開かせていた下士官が興奮の声を上げ凝視していたが、それはここにいる全ての人間の心境を代弁したものだろう。まだ何者にも蹂躙されていない幼き聖域が、大人達の目の前に晒されている。そして、今からこの淡く幼い部分が、下賤な大人達の欲望に汚され凌辱されるのだ。罪深い光景に興奮しない大人はここにはいない。

エドワードには災難なことだが、きっと時間に関係なくたっぷりと味わわれ、可愛がってもらえる事だろう。

「ただいまより、受験者への性器の挿入を認める」

ざわついていた辺りが、水を打ったように静かになった。

手を上げた進行人が私を見た。頷いて、前へ出る。

「では、決定通り初めはマスタング大佐から」

目を閉じて全ての視線に耐えていたエドワードは、弾かれたように目を見開いた。試験とはいえ、初めては直属となるだろう上司からがいいだろうという上の計らいは少女にとっていいものではなかったのだろう。声もなく唇をわなわなと奮わせているのが見えたが、身体に突き刺さる羨望や嫉妬の眼差しをはやく取り除く事のほうが大事なので視線は合わせなかった。ここには私よりも階級の高い軍人が数多くいる。このことが裏目に出て、昇給に響きでもしたら大変だ。

「君、台を持ってきてくれ、床でやるよりも効率がいい」

「あっ、はっ!」

手持無沙汰な下士官に命令をする。ばっと駆けだした様子を見るに彼もはやくエドワードに触れたくてたまらないのだろう。家庭を持つもの、独り身なもの、例外なく、軍人としてそれ相応の働きを見せたものはこの場に呼ばれていた。この試験は内密で秘密厳守。どんなに激しく思うがままにエドワードを強姦しても、試験内容の一貫として許容される。玩具の使用も認められているということは、ここにいる誰かが提案したのだろう。人に言えない性癖を持つものもここぞとばかりに楽しむはずだ。男だらけの軍という縦社会の中でこれはいい潤いになる。士気も、高まる。

「すまないが、私が用意できるまで慣らしておいてくれ」

上着を脱ぎ、進行人と流れの再確認をしながらエドワードを拘束している下士官たちに命ずる。欲望にまみれた将校達が真っ先に群がるだろうから、下士官の順番は必然的に最後となるはずだ。人数的にも全員が終わるのには時間もかかるし、最後となるとエドワードの使い勝手も悪いだろう。少しの蜜でも与えておけば、私の印象も上がる。驚きながらも顔を見合わせた若い下士官達に、ゆったりと笑みを向けてやる。

「初めてだろうからな、膜は破るなよ」

「……はい!」

押し倒されたエドワードは、頭上でかわされる恐ろしい会話に青ざめた。が、盛りのついた男達の欲望にはなす術もない。四方から伸びてきた腕に体を弄られ、試験という事も忘れたように悲鳴を上げた。

「や、ぁああっ―――!」

押さえつけてくる腕から逃れようと暴れる少女。そんな子供を力の限り押さえつけ、いくつもの大きな手のひらが、少女の大きくもない乳房を激しく揉みしごいてゆく。

興奮した男達に胸をぐにぐにと揉まれ、可愛らしい色をした両の乳首を固い指で潰され、小さな体は弓なりにしなった。

「ぃたッ……やぁああ!」

起ちあがってもいない胸の尖りを擦られ、ひっぱられ、指先でこねくり回されればさらに大きくなる悲鳴。未知なる恐怖に怯える少女に先ほどの勇ましさなどどこにもなかった。エドワードの周りには、ざっとみて十数人ほどの下士官が蟻のように群がっている。慣らしておけとは言ったが、この分だと私が犯す前に気力もなくなってしまうかもしれない。

「マスタング大佐」

進行人に向き直る。視界の隅で、一人の下士官が、エドワードの下腹部に腰を下ろすのが見えた。必死に足を閉じようとするエドワードの足をぐいっと極限まで開かせ、その割れ目に指を這わしている。悲鳴がさらに大きくなった。

「ああ、何か注意事項はあるかい?」

「どんな理由があろうとも、一度は中に射精してください。それが審査の対象となりますので。本当に射精したのかどうか、終わった後は中を確認させて頂きます」

「ああ」

男達に弄ばれているエドワードを見つめる進行人の表情は苦い。どうやら私が推薦した子供が悲惨な目にあっているということを気にしているらしい。

「可哀想だと思うかね」

「……マスタング大佐は、どう思われるのですか」

聞き返してきた進行人はまだ年若い。私よりも5つは下くらいだろう。検討違いの質問に苦笑が漏れる。子供は自ら大人の世界に飛び込んだ。確かに哀れだとは思う。実際見ず知らずの子供が理不尽に誰かに蹂躙されそうになっていれば助けるだろう。しかし、エドワードは自分の意思で、軍に身を置くと決めた。私はただ道を提示しただけだ。助けてやる義理はない。

「杞憂だな。これはあの子が進まねばならない道だよ」

人差し指と中指でぐっと押し開かれた割れ目に、無骨な男の指がつぷりと埋め込まれてゆくのが見えた。一人だけではなく、何人もの男の指が。

「まだ子供です」

「子供だからこそだ。一番初めの躾が今後に響く」

激しく膣内をまさぐられ、首を振り地面を必死に蹴り上げる少女。

逃げようとしていることは誰の目から見ても明白だ。

「どうせなら、君も楽しみなさい」

甘さなどないだろうに、音を立てて一心不乱に子供の胸先を吸いあげ盛りあがる青年達を見やる。別に悲鳴を上げるのは構わないだろうが、逃げの姿勢を見せることは厳禁だ。後でもう一度釘をさしてやらねばなるまいと、黙々とエドワードの様子を紙に記入をしている書記官の若干渋い顔にも視線を移しながらそう思った。ここまでされているというのに試験も落ちたとなると、少女も報われないだろう。もちろんエドワードを推薦した自分の出世にも響く。子どもを推薦して見事撃沈した愚かな男として、軍部に名を馳せるのは御免こうむりたい。

「ひ、ぁあぁああアッ!」」

一際かん高い声でエドワードが鳴いた。エドワードの震える太ももが割り裂かれ、股の間に男の顔が埋められたところだった。

「公平な試験結果の判定を頼むよ」

進行人の軽く肩を叩いて、離れる。激しく動き出した青年の頭部と少女の絶叫を横目に、未だ獲物にありつけず苛立たしげに顔を歪める上官共へと向き直った。

「では、先に失礼致します」

敬礼の姿勢を取り、挨拶をすます。この場にいる将校階級の軍人は全部で7人。後からもう2人、試験監監督として参加する予定らしい。しかもわざわざ予定を変更してくるとか。性欲だけは旺盛な、元気な老害達だ。

「次に控えているからな、はやく済ませろ」

「はっ」

敬礼を外す。扉が開かれ、先程エドワードを乗せる台を取りに行った下士官が顔を出した。準備は、整った。

「ごくろうだったな。後は私がやろう」

コツコツと、少女に群がる男達に近づく。名残惜しそうに子供の肢体を貪るのを止めた下士官達は、静かにエドワードから離れた。散々いたるところを舐めつくされた少女の肌は濡れ光っており、押さえつけられていた体勢のままだらんと床に寝そべり呼吸を乱している。瞼に隠されている金色は此方を見ない。よく見れば体のあちこちには赤い歯型がついていた。だが、どれも充血しはているが血も出ていないし大した怪我じゃない。手当の必要もないはずだ。

広げられている股を覗いてみる。散々弄られていただろうそこはぴっちりと閉じられ、侵入を拒んでいた。これは少々骨が折れそうだ。今まで熟練した女しか抱いてこなかったので、処女は勝手がわからない。中に出すのが条件ではあるがあまりにもキツいと動きづらいし、無理に動いてしまえば大きな傷を負わせてしまう可能性もあり試験も長引く。間違って死なれでもしたら後味も悪い。こうみえてもエドワードの事は気に入っているのだ。どうしたものかと思い革靴の先で少女の双丘を割り裂いてみると、以外にもぬめり気は強かった。

「ひゥッ」

「なんだ、だいぶ濡れているじゃないか」

軽く靴の先を動かしてみると、くちゅくちゅと濡れた音が響いた。

私が進行人と話している間あの下士官たちは頑張ってくれていたらしい。

「気持ちよくして貰ったようだね、安心したよ」

殆どは唾液だろうが、これならば多少前戯をはぶいても切れはしない。

少なくとも、最初のうちは。

「ひぃ……やっ」

反射的に足を閉じようとする少女の足を、靴で抑える。

「何か勘違いをしているんじゃないか?エドワード・エルリック。これは試験だ」

ぴたりと、エドワードの抵抗が止まった。

「忘れるなよ、君の一挙一動は全て書記官の手によって記録されている。今まで君が逃げようとした回数は私が見ていた限りでは2回だ。つまり、もう何点かは減点されている。こんな屈辱に耐えてまで試験に落ちたとなれば、君も報われないだろう?もちろん、君の弟も」

弟、という単語にエドワードは可哀想なぐらい震え、地面に顔を伏せた。エドワードの弟の秘密を知っているのは私だけ。だからこそ、私のこの台詞の意味もエドワードはきちんと理解したはずだ。

「立ちなさい、私の前で膝をつけ」

蔑みに満ちた顔で忠告をし、靴を乱暴にどかす。別に、まだ12歳の子供をわざわざ痛めつけるような趣味はない。それでも、これからこの子の後見人になるにあたり、周りに少女が自分の支配下の元にある存在だと知らしめることは重要だ。それに、周りにいる下士官や将校共は鼻息も荒くエドワードの裸体を見下ろしている。そもそも、こんな異常な試験案を提示してくる老害達や試験内容を知らされてなお参加してくる輩の集まりだ。彼等が求めているのものなど考えずともわかる。ここにいる大人達は全員少女を手酷く扱う事をお望みだ。エドワードには可哀想だが、それならば私はその期待に添わなければなるまい。

「悪いが、私も気の長い方ではないのでね」

台に寄り掛かり、薄ら笑んでやる。下手に優しくすれば、私が目を付けられる。これも、出世への一歩だ。

「少しでも優しく抱いてほしいのならば、きちんと言う事を聞いたほうが得策だと思うが」

のろのろと、膝をついた子どもの目の前で萎えた自身を取り出す。初めてみる大人の男のそれにエドワードは虚ろな目をさらに濁らせた。

「咥えなさい」

それは一瞬で、驚愕の色に変わる。

「口を開いて、舐めるんだ」

「あ……」

エドワードの口元に垂れたそれを持っていく。先端で唇をつつけば、わずかに後ずさる。別に、特別口淫が好きというわけではない。ただ、あまりにも前戯が長いと今か今かと出番を待っている将校達からの叱責が飛ぶ。唾液で少しでも濡らせておけばスムーズに挿入できるだろうし、エドワードの痛みも多少は減るはずだ。パフォーマンスのために多少は痛めつける気ではいるが、破瓜の苦しみで発狂されでもしたら困る。

「エドワード」

促すように名を呼べば、少女は一度ぎゅっと目を瞑った。今回の試験では子供の従順さが試される。求められていることは、少女をいかに従えさせ、そのプライドをへし折り軍の狗として従順にさせるかだ。今ここで、しっかりエドワードを狗として扱うことに意味がある。ぐっとわずかにあいた唇に自身を押し付ければ、エドワードは一瞬体を引いたが逃げてはいけないとなんとか堪え、おずおずと舌を絡めてきた。

「そうだ。裏を舐めて」

ぺちゃぺちゃと音を立てて蠢く赤い舌が、隙間から覗く。全裸の少女が、言われるがまま男の男根に舌を這わす姿はさぞ淫猥に映っていることだろう。手を使うように言えば、エドワードは手を使って私の性器を扱き始めた。根本を手で擦りあげ、血管の張った部分や亀頭の部分を舐めしゃぶってくる様子はとても初めてとは思えない。けれど、眉間によった皺や、とろとろと溢れでた液体を戸惑いながらも舐めた時の表情を見たら、経験など無い事は伺える。人体錬成を完成させるために、男女関係なく人体の構造を散々本で調べたとエドワードは言っていた。男の性器は刺激を与えれば勃起する、という生理現象は理解済みだろう。あの頃の勉学がこんなことで役に立つことになるとは、エドワードも思いもしなかっただろうが。

「ん、ンぅ……」

眉間に皺を寄せて、透明なそれが零れる先端部分にじゅるっと吸い付いてくる舌は熱い。口の中で、とろけてしまいそうだ。子どもと侮っていたが覚えがはやい。今はまだ慣れていないのでたどたどしいが、仕込めばこれからもっと使える体になるに違いない。

「もっとだ、もっと深く咥えこめ」
太い先ばかりに吸い付く少女は苦しそうな顔をして、指示通りに少しだけ猛ったそれを口内へと引き入れた。が、口内でべろべろ舐めまわす以外の愛撫方法を知らないらしい。

「頭を動かすんだ」

「んぶッ」

髪を掴み、軽く頭をおして、抜いてやる。浅いそれを何度か繰り返してやればエドワードもやり方がわかったのか、時々おぇ、と吐き出すような声を漏らしながら自発的に頭を動かし始めた。

「ん、んぅっ、ふっ、ぅ」

「そう、抜く時に口で絞るんだ。覚えなさい」

「マスタング大佐」

エドワードが私の性器にむしゃぶりついている様子を眺めていた将軍の一人が、鼻息も荒く声をかけてきた。ちらりと視線を移す。嫌な予感がした。

「なんでしょうか」

「一度、出してやったらどうだ?」

あちらこちらから上がる賛同の声。完全に起ちあがっていない状態であるのにも関わらず出せと、つまりそれはそういうことだ。視線を下げれば、エドワードは、必死に込み上げる嘔吐感と闘い顔を埋めて頭をがこがこと動かしている。

エドワードを平然と虐げることのできる自分も自分だが、この将軍も大概だ。確かこの老体にはエドワードと歳の近い孫がいたはずなのだが。もしかして孫にも同じような事をしているのではないだろうな。

「止めなさい」

内心でそう毒づきながら、エドワードの頭を抱えなおす。急に止められた口での愛撫に、ふぐ、とみっともなく鼻から唸り声を零したエドワードを見下ろす。暗い瞳にあるのは不安の色。

「エドワード」

突き刺さる数多くの期待の眼差し。やらないという選択肢はない。

それに、どうせ今私がやらなくとも後から誰かに強制される。それが少しはやまっただけだ。そこまでするつもりはなかったのだが、致し方ない。

「歯は立てるなよ」

可哀想なほどに動揺した子供の頭部を固定する。
見開かれる瞳。勢いをつけて、掴んだエドワードの頭を自分の方へ一気に押し込む。

「ん、ん―――っ!」
「っは、ぁ」
思わず、吐息が零れた。ぴっちりと吸い付く小さな口内は柔らかく、押し出そうと蠢く舌やもがくようにうねる喉奥に窪みを刺激され、とてつもない快感が背骨を突き抜ける。

「ぅ゛っ……うウ゛……ッ」

逃れようとバタつく頭をしっかりと固定し、ゆっくりと腰を揺すり始める。

「ン、ご、ぐふッ……!」

肉棒の根が唇からはみ出しているのにも関わらず、咽頭部分にまで亀頭は到達している。当たり前だが小さな口だ。苦しそうにえづき、飲み下すこともできない唾液をだらだらと零し鼻をひくつかせる姿は嗜虐心を煽る。自分には幼女趣味はないが、普段は小生意気な事を言う口が極限まで押し広げられ、男の性によって蹂躙されている様はなかなかくるものがあった。すこし力を抜けば、痙攣する中の収縮感にすぐに持っていかれてしまいそうだ。

「う、うぐ、う゛う、ぅこ゛ッ」

柔らかな頭部を抑えこみながら、何度も腰をひき抜き、勢いよく突き入れる。はやく自身を高めるため、好き勝手に挿入を繰り返す。本気でやれば軽く食道にまで突っ込めそうだが、窒息でもされたら大変なのでそれはせずに、咽頭を勢いつけて抉る。先端を突き入れられるたびにがほがほと体を痙攣させ、鼻水を垂れ流すエドワードの顔はすごいものだった。髪をかき上げその表情を周りにみせつけてやると、嘲笑がわく。この色情魔共め。

「ぅ゛、ゥ゛ッンン゛、んこッ、ぉ゛」

獣じみたエドワードの絞りだすような声と、溢れた液と少女の唾液が絡み合い上がるぱちゅぱちゅとした激しい水音が室内に響いて、場内の熱気が上がる。見開かれた金色は今にも零れ落ちそうだ。ぶるぶると震える指先は、先程からぎゅっと軍服の裾を握りしめている。逃げだしたい。それでも、逃げることは許されない。どうすることもできない恐怖と圧迫感と嘔吐感に苛まれながら、必死に鼻で呼吸し喉の奥を行き来する杭に絶えている子供の口内を、ひたすら使った。

将校達の後ろで控えている下士官の集団が囁き合いながら何やらごそごそしているのが見える。きっとこの陰惨な光景を視覚で楽しみながら弄っているに違いない。体内射精は一人3回までと限られてはいるが、そうでなければ何度でも許される。むわりと広がる青臭い性の臭いは、私だけのものではない。

「~~~んッ、ぅウ゛ゥう、うッ……」

エドワードが、より一層うめき声を上げた。見れば体をぶるぶると痙攣させながら白目をむいている。定まらない視線。少女の口の端にたまった沫が静かにはじける。そろそろ、限界か。終わらせてやろうと、取り囲む男達の前で見せつけるように頭を抱えなおし、腰を一気に早める。大きなグラインドに、エドワードは咽び泣いた。

ガンガンと腰を穿ち、今までで一番深いところまで腰を押し込み頭を抑えつける。食道までは犯さないようにしようと思っていたことなど、すっかり忘れていた。

「う、う゛ゥ―――ッ!」

目を見開いたエドワードの喉奥に向かって、熱い飛沫をぶちまける。どくどくと、暴れ狂う肉棒から弾け溢れ出した体液はエドワードが飲み込むまでもなく食道を流れていったらしい。たまらない射精感に腰が震える。

「……全部、飲みなさい」

ゆるいストロークを繰り返し残液すらも注ぎ込む。長い時間をかけてやっと全て出し切り、固定していた頭を離してやると力尽きたようにエドワードが床に倒れ込んだ。これでもだいぶ手加減をしたつもりだったのだが、子供にとってはそうではなかったらしい。激しい咳き込みを繰り返し、胃液を垂れ流しながら床に突っ伏している。今朝、エドワードはあまり朝食を食べなかったと彼の弟が言っていた。やはり少し緊張をしているのだろうと。君でも緊張するのかと笑ってやれば少女はムキになって怒っていたが、どうやらそれが功を奏したようだ。きちんと食べていたら吐いていたところだ。

「台の上に乗せてやれ」

恍惚とした表情の下士官達に支持を出す。男達に腕をとられてもなかなか顔を上げようとしないエドワードは、だらだらと白濁液を口のはしから零しながら震えていた。もしかしたら泣いているのかもしれない。しかし残念なことにここにいる哀れな少女に同情するものはいても、やめようとするものはいない。その証拠に、じれた下士官はエドワードを無理矢理立ち上がらせ、乱暴に台の上まで移動させた。エドワードにこれをさせるよう提案した将校は元気なものだ。はやくエドワードに入れたくてしょうがないと鼻の下を伸ばし下腹部を膨らませていた。他の奴らも同じだった。腕で顔を覆い、台の上で縮こまるエドワードに近づく。

「エドワード、顔を上げなさい」

極力優しく声をかけてやる。生贄にされた子羊はびくりと震えたが、命令に逆えば試験に落ちるという事をきちんと理解しているらしく、のろのろと腕を動かした。現れた顔は、もちろん蒼白。だが泣いてはいない。それには少しだけ感心したが、あれだけ辺りを睨みつけていた鋭い金色が虚ろに歪んでいることに落胆した。あれほど豪快に啖呵を切ったというのに、裸に剥かれ少し遊ばれただけでこの有様とは。まだまだ時間も人数も行為自体もこれからだというのに、こんな状態では最後まで持たずに壊れてしまうかもしれない。そうなれば、エドワードを推薦した私の立場も水の泡となってしまう。

「足を開け」

エドワードは動かない。内心で溜息をつくと、静かにエドワードに覆いかぶさる。

「アルフォンスはいいのかい?」

周りに聞こえない程度の声で、少女の耳元に囁く。魂を鎧に定着させるという偉業を成し遂げたエドワードにとって、弟という強力な魔法の言葉はよく効いた。ゆっくりと、だが確実に、虚ろだった瞳に戻ってゆく生気と理性。もしこの試験が受かれば、君のおかげでお姉さんは試験に受かったんだよと弟を褒めてやってもいい。見えない笑顔で姉に抱きつく鎧姿は想像するのにたやすい。そこにエドワードの笑みがあるかはわからないが。

「最後だ。足を、開きなさい」

ぐっと決心したように開きはじめた足に、ほくそ笑む。

「どうぞ、近くに」

だんだんと露わになる小さな双丘。下士官に強制的に濡らされていた時も綺麗なものだと思ったが、ここまで近くで見れば一塩だ。

「エドワード、大事な部分をもっと皆さんに見せるんだ」

私の声と共に台周りに集まった男達は、食い入るようにエドワードの秘部を凝視している。それでもまだ完全にはお披露目できていない。無遠慮な視線に晒されながらの開脚はよほど恥ずかしいらしい。

「もっとだ」

固まった足の両膝をくっと押せば、エドワードは真っ赤な顔を背けながら足を最後まで広げた。途端にあがる「おお」という歓声に、機械鎧が台の上でカタカタと小刻みに揺れる。自分の性器が大勢の他人の前に晒されるというのはどれほどの恐怖と羞恥なのだろうか、アル、と小さく動いた唇に、自分は絶対に経験などしたくないと思った。

「凄いな、本当に綺麗だ、ああ……」

鼻息も荒く喉を慣らした将軍の一人が、いかがわしい動きで手を浮かせた。普段であれば何よりも注目されるであろう機械鎧はそっちのけで、男達の視線が集中する先は少女の秘部だ。緊張と怯えのためか、ひくひくと収縮する熟れた果実は誘うように甘い香りを放っている。

「そうでしょう、まだ使われていない花です」

双丘をわり、指を軽く埋め込めばにちゃ、と湿った。「ひぅッ……」と小さく叫んだエドワードは逃げることはせず、現実から目を背けようと横を向いている。そんな姿も相手の嗜虐心を煽るだけだというのに、幼い少女はそれに気が付かない。

「確認しますか?きちんと膜はありますよ」
「ァうっ」

見せつけるように、ふにふにと柔らかな感触の窪みを押し開いてやる。く、と開かれた中は濡れた淡い赤。今にも湯気が立ちこめてもおかしくないと思えてしまうほどに、生温かそうだ。誰かがごくりと息を飲んだ。

「おお、確かに、立派な膜だ」

「どれ、私にも」

覗きこんでくる多くの視線に耐えきれないのか、エドワードが再び顔を覆った。無意識に閉じそうになってしまう両脚に手を抑えつつ、人差し指と中指でさらに大きくと開いてやると、膣の入り口の部分に小さな穴が見えた。その周りにあるピンク色のひだがとても柔らかそうで、刺激された嗜虐心がむくむくと膨らんでくる。今からこれを突き破るのか。初めて、心の底からエドワードに入れたいと思った。

「みる、な、みるなっ……」

「小さいな、入るのか」

「入れますよ」

くっと喉の奥で笑う。処女は今まで相手にしたことはないが、幼くとも女であることは変わりない。ここは男を受け入れるためにできている。なんとでもなるだろう。初めてなのでひどい苦痛を伴うかもしれないが、今日エドワードが相手にする男達はざっと見ても30人は超えている。しかも一人3回までならエドワードを使用することを認められている。肛門や口腔の使用を差し引いても、大きく見積もっても50以上は使われることになるだろう。わざわざ私が優しくしてやらなくとも、苦痛など何人目かでなくなる。もちろん肉体的な苦痛は、だが。

「エドワード、この柔らかい中を、ここにいる皆さんに味わって貰うんだよ」

初めてで、30人以上もの男に輪されるだなんてそうそうあることじゃない。

「喜ばしいことじゃないか、軍人として敬愛すべき将軍閣下の精をここにたくさん入れて貰えるんだ。そうそう経験できるものではない」

くに、と、肉にうずもれた尖りに親指を這わせば、少女は小さく腰をくねらせた。私の意地の悪い台詞に相当こたえてはいるだろうに目立った逃亡の気配はない。魔法の言葉は今もエドワードの耳元に残っているようだ。書記官も、小さく頷きながらさらさらと手を動かしている。言い流れだ。

「そこの君たち、エドワードの腕を押さえていてくれ」
「は、はい!」

ばっと、顔から腕をどかせたエドワードは、驚愕もあらわにこちらを見上げた。台に乗せられてから始めて重なった視線。

「なん、でっ」

近づいてきた下士官二人にそれぞれ腕を取られ、そのまま腕を台に固定されたエドワードは首を大きく振った。

「ダメだよ、抵抗されたら困るからね」

「し、しない、抵抗しない!」
「どうかな?破瓜の痛みは想像以上だと聞くよ。私は経験したことがないからわからないからなんとも言えないが、無意識に錬金術でも使われたらたまったものじゃないからね」ぶるぶると、縋るように私を見上げてきた少女に笑みを浮かべてやる。

「それに、この方が無理矢理感が出て興奮するだろう?きっと周りも楽しんでくださる」

きっと、顔を覆ったまま事を耐え抜こうとしていたのだろう。自分が犯されている様を誰とも知らぬ大勢の男達に見られる恐ろしい状況を。そんな自分を守るための砦すらも奪われて、少女の顔はくしゃりと歪んだ。

「では、取決め通り、私からエドワード・エルリックを抱きます」

最後の宣言を周りにきかせると、無表情の下で苦々しく眉をひそめていた進行人はエドワードをちらりと見て、か細い呼吸を繰り返している少女から視線をそらし、頷いた。

高まる熱気に薄く笑い、細い足を抱え上げる。カタカタと震える機械鎧はやはり重いが大したことではなかった。今にも逃げ出してしまいそうな少女に目をあけていなさい、と優しく残忍な命令を下す。そっと自信の昂ぶりに手を添えた。一度の放出で萎えたそれを何度か扱き、徐々に固くしていく。先ほどのぬめりを借りたそれはあっと言う間にそそり立った。

「見えるかい?これが今から、君の中に入るんだ」

エドワードは、今から自分の胎内を犯すであろう大人の欲をとんでもない物をみるような目で凝視していた。弟は鎧姿だし、少女の父親は幼い頃に出て行ったと聞いている。完璧に立ち上がり、赤黒く血管が波打つグロテスクな男の性は、12歳の子どもにとっては化け物のように見えるだろう。

先程よりも大きく震えだした膝裏に手を添え、大きく開かせ台に押し付ける。ガチガチに固まった脚だが、体自体が柔らかくて助かった。これなら入れやすい。子どもを犯す趣味はないが、何者にも蹂躙されていないこの初々しく瑞々しい果実を初めて割り裂くのは自分であるという事に、一種の興奮のようなものを覚えていることは否定できない。無垢な存在を汚す悦びは、男なら誰しも持っているものだ。

「しっかり、押さえておいてくれ」

少女の腕を押さえつける二つの手に力がこもったのを見計らい、高ぶった自身の先を柔らかな桃色のそこにそえる。

「ひッ……」

ひたと宛がわれた感触に喉を震わせた少女は、現実から逃れるように顔を背けた。そんなことをしてももう逃げることなどできやしないのに。

「ダメだよ、顔を背けてはいけない。命令だ」

ぐっと呼吸を飲んだエドワード、はゆっくりと顔を戻した。それでいい。きちんと命令に従うことができている。半狂乱になって暴れられでもしたら大変だが、この分であれば大丈夫だろう。もっとも、私に犯された後でも正気を保っていられればの話だが。壊れたら、それだけの逸材だったということだ。

ピンと伸びた脚の裏に力をこめ、ゆっくりと圧し掛かり、腰を落としていく。

「ぅ、う……」

色気の欠片もない嗚咽だが、何も反応しないよりはいいだろう。せいぜい盛大に犯されてくれればいい。

「ぃ゛、やぁッ…」

裏にかけていた手を足首にずらす。入れやすいように腰の位置を再度固定し、みちみちと唸る肉癖を割り裂き、ずんっと先端をねじ込んだ。

「ぁッ、―――あ゛ッ、」

ずぶりと亀頭が埋まって、目を剥いて少女が仰け反った。ガタガタと震える腕を下士官が力を込めて押さえつける。

「っ、狭いな」

「ァ、あ゛ぁ、か、は……」

口をはくはくと震わせるエドワードは相当つらそうだ。圧迫感と苦痛に耐えている表情は見る者の劣情を煽る。それでも腰を止めることはしない。小刻みに揺らしながら、押し戻そうと懸命に収縮する中に逆らいゆっくりと腰を落としてゆく。

「―――あ゛ッ」

一番弾力のある部分に先があたった。声もなく頭をふるエドワードも、そこがそうであるということがわかっているのだろう。躊躇はしなかった。踊りかかるように、一気に腰を穿つ

「―――――ッぁああぁああああああ!!」

エドワードがしなった。突き破った処女膜の中は狭いが、あたたかく湿っている。とてつもない快楽が脊髄を駆け巡った。熱い中がうねり、きゅうきゅうと包み込んでくる。これが初めて男を受け入れた膣か。

「もう破けたのか、浅いな」

「あ、あ゛―――ィあ、ア――、ア……」

断続的に喘ぎ、ぶるぶると痙攣を繰り返す少女は哀れの一言に尽きた。軽く腰をゆすってやれば、ぬるりと蠢く内部。一度浅く引き抜けば、男根が赤く染まっているのが見える。鼻を掠める鉄の臭いに顔をしかめる。処女膜を破ればもちろん血はでるだろうが、まさかこれほどの量とは。これだけ体が小さいと大変だなと、ぽたぽたと結合部から垂れる赤が白い台を赤く染めるのを見やる。そして、エドワードの破瓜の痛みが治まることを待たずに、躊躇することなくぐぐっと腰を進めた。

「―――ッ、いアアああ゛ッ」

ピンと力のこもる少女の足先。中が、先ほどよりもさらにキツくなる。食い千切られてしまいそうな狭さのくせに、肉癖は吸い付くように蠢き、奥へ奥へといざなってくる。あふれ出す鮮血のぬめりのおかげだ。

「は、」

だいぶ長い時間をかけて肉棒を押し込み、もうこれ以上進むことができないというところまで行き着いてから腰を止めた。膣内の奥の奥。つまり子宮口の入り口だ。薄い腹はねじ込まれた棒の形にあわせてぽっこりと膨らんでいる。手を添えれば自身の竿の脈打ちすらも伝わってくるかもしれないほどだ。ここまで入れたというのに、まだ全部埋まりきっていないというのが驚きだ。

「動くぞエドワード、力を抜け」

「ぃた゛い……いたぃ゛」

「力を抜け」

エドワードは何も考えることができないのか、過呼吸のように浅い呼吸を繰り返しながらガタガタと震え、痛い、痛いと虚ろに呟いている。もう周りに見られている羞恥だとか、そんな事考える余裕もなさそうだ。

「い、たい゛、いたい、いた……」

痛みと圧迫感に、ひっくり返りそうになる眼球は震えている。こちらもこちらの声も、聞こえているのかどうかも怪しい。ガチガチに固まった体では動きずらいがこの際しょうがないだろう。もとより答えも求めていない。本格的に挿入を開始する。わずかに抜くのも一苦労な膣内だ。ぐっと力を込めて引き抜けば、ずずずっと腹がへこんだ。

「ァああ、が、アッ、……」

潰れる前の蛙の断末魔のような声を耳にしながら、すぐさま突き入れる。ぽこりと膨らむ薄いお腹。まるで玩具だな、そんな非道な事を思いながら、引きずられないように体を押さえつけ、力任せに何度も出し入れを繰り返す。

「……ひ、ィ、ぐ、ァ゛」

ぐち、ぐち、ぐち、と出しては入れを繰り返していくうちに、あれだけ窄まっていた中がだんだんと緩んできた。快楽とは程遠い苦悶の声は絶えないが。

「ぃ゛、ぎッ、ッ、ぁあ゛」

円を描くように腰まわすと、ぐちゅんと膣口が広がる。はぁ、と恍惚とした呼気を吐き出したのは命令によりエドワードを抑え込んでいる下士官の一人だ。そこの位置からだと可憐な少女の性器が、巨大でグロテスクな肉の棒によって犯されている部分がよく見えるのだろう。軽く腰を揺らし台に擦りつけている者さえいる。

12歳の子供の膣穴を自慰の道具のように使用している背徳感に、みながみな興奮していた。

bottom of page